短期滞在手術

当院では胃、大腸などの消化管疾患(胃癌、大腸癌等の悪性疾患や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の穿孔、虫垂炎、大腸憩室炎等の良性疾患)、肝臓、胆嚢などの消化器疾患(胆石、総胆管結石等)、鼠径ヘルニア等の腹壁疾患、痔核、痔瘻、直腸脱等の肛門疾患の手術を扱っています。

これらは、野田副院長を中心とした外科チームによって行われ、ほとんどの症例を腹腔鏡手術でおこなっています。

野田副院長は、兵庫医科大学 大腸肛門外科で27年間、大腸癌のスペシャリストとして数多くの手術を執刀し、直腸癌に対し、永久人工肛門にならないようにする括約筋温存手術を数多くてがけてきました(下部直腸癌に対する肛門温存率90%)。また、肛門疾患にも積極的に取り組んでおり、痔核、痔瘻、裂肛、直腸脱などの直腸肛門疾患に対応する専門外来も行っています。

痔核に対しては、可能な限りALTA療法(局所麻酔後にジオンという薬剤を痔核に注射することで痔を硬化、退縮させる治療法です。従来の結紮切除術に比べて手術時間が短く、痛みも少なく、患者さまの負担が少ないです。日帰りもしくは1泊入院で治療できます)をおこなっています。土曜日昼からの手術もしていますので、痔でお困りの方で、仕事が休めない方におすすめです。

直腸脱に関しては、直腸の脱出の程度、患者様の状態によって腹腔鏡手術と肛門側アプローチによる手術を使い分けていますが、腹腔鏡手術の方が再発率は低いため、可能な限り腹腔鏡手術を行っています。

副院長 外科医師
野田 雅史
【資格・所属学会】
- 医学博士 - 日本外科学会 認定医/専門医/指導医 - 日本消化器外科学会 認定医 - 日本大腸肛門病学会 専門医/指導医/評議員 - 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

2020年に青山病院に赴任しました。27年間勤務した兵庫医科大学下部消化管外科では主に大腸肝転移に対する治療(肝臓切除、化学療法)や超低位進行直腸癌に対する括約筋温存術などを専門としておりました。また、痔核治療に対しても研鑽を積み、ジオン注射による痛みの少ない痔核手術や、ご高齢の方のQOLを著しく低下させる直腸脱などに対する腹腔鏡下手術等を得意としています。患者さまの状態、症状に最適な治療法を提案し、健康な生活を回復していただくお手伝いができればと考えています。